グローバルSDGs講師育成講座の受講生が提出してくださっている課題レポートを紹介します。

Lesson16の課題:

「外国で行われているSDGsへの取り組みの中で、自分がいいと思っているもの、参考にしたいものについてまとめなさい。」

 

3月25日午後8時半から行われる「アースアワー」について紹介してくれているレポートです。

 

 

今回はWWFによるアースアワーについて取り上げたいと思います。

2007年から始まったものなので、SDGsの取り組みというと後付けのようになってしまうのですが、環境に対する意識付けとしていいイベントだと思っているのでここで紹介します。

 

_____

 

アースアワーはWWFの取り組みとして始まった、3月の最終土曜日に1時間(20:30〜21:30)電気を使わないようにしようというイベントです。初めは2007年にWWFのオーストラリア支部とシドニー・モーニング・ヘラルドにより行われて、2008年から国際的になりました。

 

▼アースアワーの軌跡(WWF)

https://www.wwf.or.jp/activities/basicinfo/2771.html

 

★どのSDGsに貢献しているか

エネルギーの部分で、目標7の「エネルギーをみんなにそしてクリーンに」に貢献。

その時間CO2削減に貢献していることから、目標13の「気候変動に具体的な対策を」にも。

また、全世界を巻き込んでの取り組みであることから、目標17のパートナーシップにも貢献。

 

_____

毎年行われているイベントの中でも、2019年のロシアでの取り組みがとても興味深いものでした。

 

▼記事

https://predge.jp/102363/

 

【記事概要】

 

2019年のアースアワーでロシアでは、デトックスアワーと題して、電気ではなくインターネットを使わない1時間を過ごそうというイベントを行いました。WWFの調査によると、世界的に見てロシアのアースアワーの参加度が低かったそうです。そこで、今や電気よりもインフラとして重要視されているインターネットを使わないようにする事を掲げました。国民を巻き込む施策として、オフライン時にしか見られないサイトを設置し、注目を集めました。

 

※オフラインでwebサイトが見られる仕組み

一言で言うと、サーバーからの読み込みを断ち切り、パソコンのキャッシュを利用することでオフラインページを表示させることができます。

サーバー??キャッシュ??

となってしまうと思うのでもう少し詳しく解説します。

 

キャッシュというのは簡単に言うと、ブラウザ(パソコンとかスマホ)が一度読み込んだ情報を覚えておくことです。(下の画像を参考にしてください)

まっさらな状態でインターネットを利用したい、WEBページを見たいとなった場合、デバイスはデータを全て記憶しているサーバーというものにアクセスして情報をキャッチアップします。その後で、一度WEBページを閉じて、もう一度開くと、前回読み込んだ時の記憶があるので、サーバーにもう一度アクセスする必要がなくなり、時間(とシステム内の手間)が削減できます。

サーバー上でWEBサイトの情報が更新されている場合は、全てを読み込み直すのではなく、変化のあった部分だけ読み込むことで、この場合も効率よくできるようになっているのです。

つまりこのキャッシュがあることによって、一度読み込んだ情報の中の要素であればオフラインでもデバイスの記憶があるので表示可能という仕組みです。

 

(この時のロシアでの取り組みの情報があまり多く見つけられず、キャッシュを利用しているかどうかは私の推測なので、また詳しい人に聞いて違った場合は訂正します。)

 

▼ロシアのアースアワーサイト

(今年はもうオフラインイベントをやらない様子。当時はこのURLでオフラインページを公開していた。)

https://60.wwf.ru

 

★参考にしたいこと。

アースアワーの取り組みから私が感じた事は、環境問題はダイエットのように長期的視点で向き合わなければならず、かつ根本の解決として生活習慣の見直しが必要だということです。現代人にとって電気は昼夜問わず生活に欠かせないものとなっています。

インターネットがインフラになっていることに着目して、オフライン用のページを作る事で若者を巻き込むという発想が面白いと感じました。

インターネットが発展し、そして特にSNSが盛んになったことで、インターネットの持つ双方向性が非常に発揮されるようになっています。どこにいてもリアルタイムでやりとりができることがもはや当たり前になっていて、情報を待つということができなくなってすらいる状態だと感じます。

アースアワーを通じて再認識できることは、日頃自分がいかにあるがままを感じられていないのかということだと思います。あまりにも人工的な豊かさに慣れてしまっています。「電気を消す」以外にも、その状況に気づくきっかけづくりができれば、豊かさの概念が変わっていくでしょう。

 

デバイスの容量に負担がかからないやり方で、オフラインの実装が進めば、サーバー負荷軽減にもなり、データ使用量が減ってサステイナブルに近づくのでは?と思いました。なので、WEB屋として仕事していく中でサステイナブルな開発ももっと知りたいと思いました。

 

ーーーーー

おまけ

▼2023年 世界向けのアースアワーサイト

https://www.earthhour.org

Join One Of The World’s Largest Movements for Nature

 

▼2023年 日本向けのアースアワーサイト(地図にマッピングしてくれて面白い)

https://www.wwf.or.jp/campaign/earthhour-info/2023/

 

播磨誌織