グローバルSDGs講師育成講座の受講生が提出してくださっている課題レポートを紹介します。
Lesson 2の課題で
「SDGsの17のゴールのうち、あなたが特に関心を持つ目標は?」
- 特に関心のあるSDGsゴール
12 つくる責任つかう責任
2 飢餓をゼロに
・ゴールを選んだ理由
私は、フードロスへの関心を強く持っています。しかし、日常生活の中でフードロス削減のために自信を持って行動できている訳ではないのが現状です。
上記のゴールを選んだ理由は、フードロスへの取り組みは、個人の意識によるものが大きく、日常生活の中で実践し易く、かつ目に見える効果が期待できると考えたからです。
また、私には3人の子どもが居ますが、フードロスへの取り組みが「食育」にも繋がるはずです。
食育は、生きる上での基本であり、健全な食生活を実践することができる人間を育てるためには不可欠です。
FAO(国際連合食糧農業機関)の報告書によると、世界では食料生産量の3分の1に当たる約13億トンの食料が毎年廃棄されており、日本でも1年間に約612万トン(2017年度推計値)もの食料が捨てられ、東京ドーム5杯分とほぼ同じ量と言われています。
また、注目すべきは日本の総廃棄量の約半分(290万トン近く)は、家庭から排出されているという事実です。
もし、この290万トンもの食料廃棄物を解消することができれば、世界中で飢餓に苦しむ人々を救うことができるはずです。
私は、先ず自分自身が問題意識と当事者意識を持つためにも、このゴールを選択しました。
・自分自身がそのゴール達成のために貢献できると思うこと
私は、家庭レベルでこのゴール達成のために何ができるか考えた際、日ごろの取り組みの重要性を強く感じました。
例えば、
① 家庭での心がけ
冷蔵庫の在庫の把握と管理を意識的に行っています。また、買い物に行く前に冷蔵庫のチェックを行い、重複する食材の購入を防ぎ、食料を購入する際は食べきれる・使いきれる量だけとし過剰な購入を避けることを意識しています。
さらに、コンビニやスーパーでは陳列の奥から取るのではなく、手前から取るように心がけています。
とは言え、特にもやしなどの野菜を廃棄してしまったり、食べきれずにロスしてしまう食品を出してしまうことがあり、日々反省の繰り返しです。。。
② 宴会時・出張時の心がけ
私は、仕事柄宴会・出張の機会が多くあります。特に、宴会時の食べ残しの状況を頻繁に見ます。
私の住む新潟市では、宴会時の食べ残しゼロを目指す「20・10・0(にーまる・いちまる・ゼロ)運動」を推奨しています。
・宴会開始後20分間
自分の席を離れず、料理をおいしく楽しむ時間にする
・宴会終了前10分間
自分の席に戻り、もう一度料理を楽しむ時間にする
宴会後は、食べ残しゼロ。
を目指すためのものです。
私は、少なくとも自分に提供された料理は、完食するように心がけています。
また、当たり前のようですが、外食先では食べられる分だけ注文するようにしています。
- 特に取り組みたいターゲット
12.5 2030年までに、廃棄物の発生防止、削減、再生利用及び再利用により、廃棄物の発生を大幅に削減する。
職場における事業系廃棄物のみならず、家庭における家庭系廃棄物の削減に向け、日ごろから意識して過ごしたいと考えています。
個人の小さなアクションが、将来的には大きな成果となって、SDGsの様々なゴールの解決に繋がり、誰一人取り残さない社会が来ることを願ってやみません。
小野智司
食糧生産量の3分の1の食料が廃棄されているということを聞くとその問題の大きさに唖然としてしまいます。でも、フードロス問題は私たち一人一人が日常生活で心掛けることで、誰にでも取り組みやすい分野でもあるんですね。
あなたはフードロス問題の解決のために何かしていますか?