グローバルSDGs講師育成講座受講生のレポートを紹介します。

Lesson1の課題:

「あなたがSDGs講師育成講座を受講することに決めた理由は何ですか」


私は、障がいや疾患と共に生きる方々を、研究や学術調査を通じて支援する仕事を12年前の2012年から続けています。具体的には、医療社会学のバックグラウンドを活かし、そうした方々の日常や直面している課題を、インタビューや統計データという形で蓄積し、そうした複数のデータをエビデンスの形に整え、政策提言の根拠にしていくということです。また、このプロセスは既存の一つの領域に収まるものではなく、主には医療・福祉・教育の学際領域に及ぶものです。具体的なテーマとしては、臓器移植者、がんと共に生きる人、認知症の人、医療的ケア児と、こうした方々のご家族や医療・福祉・教育の専門職に焦点を当ててきました。中でも近年(2018年から)は、医療的ケア児とご家族、医療的ケア児の教育に最も注力しています。

 現在は、このテーマについて3つの立場から取り組んでいます。

1.このテーマに取り組んでいる法人としての調査・研究支援

2.大学院人間科学研究科の研究員として、医療的ケア児プロジェクト(OCCM)と、日本学術振興会の研究費を得て、医療的ケア児の教育を支える学校看護師の専門性確立に向けた研究

3.一般社団法人の理事として、学校看護師育成支援

こうした取り組みを進める中で、SDGsの視点の重要さをより強く認識するようになりました。他方、これまでSDGsについて体系的に学んだことはなく、マスメディアやソーシャルメディアを通じて得られる情報を通じてSDGsについて断片的に知っている状況でした。そこで、一度知識を整理し、できるならばそれを他の人にも伝えられるようになりたいと考え、このコースの受講を決めました。

このコースを通じて、達成したいことが3つあります。一つ目は、SDGsの講座を作り開校すること。二つ目は、ゴール3,4,5に焦点を当てたより専門性の高い講座を作り開校すること。三つ目は、ゴール3,4,5に取り組む企業や団体、自治体へコンサルティングサービスも提供できるようになること。これらを通じて、障がいや疾患と共に生きる方々、特に子どもたちが、より自由に教育を受け、生き方を選べる社会になるよう、あの手この手で、直接的にも間接的にもチャレンジをしていきたいと思います。

受講が進むに従い、現時点では見えていないことが見えてくるようになることも楽しみです。

友松郁子


「SDGs講師育成講座を受講するのはどんな方たちですか」という質問をよくいただきます。一言で答えるのが難しいくらい、実にさまざまな立場、職業、属性、年齢の方がいらして、その理由も関心のある分野も多岐にわたります。こちらの講座はSDGs全般を学ぶ基礎講座ではなく、専門分野に特化したり、それぞれの方が特に興味を持っている目標を選んで、その人だからこその講座を作ることを目指しています。