グローバルSDGs講師育成講座受講生のレポートを紹介します。

Lesson 18の課題:

このレッスンで学習したコミュニケーション方法の中で、自分がSDGsを教えたり広めたりする際に参考になったものはあるか。それについて、具体的にどのような状況でどのように使うと効果的かについて、例を挙げて説明しなさい。

 

この講座を受講したのは、SDGsの理解を深め、活動を広めるためであり、そのためのコミュニケーションでは「聞いてくれた人の行動変容を起こす」ことが大切だと思っています。

そして、このレッスンの中で印象的だったのは、認知科学者カーネマンが述べた言葉です。

「気候変動についてのコミュニケーションは人間を行動に促す障害として、3つの難しい局面を持っている最悪のテーマである。それは非緊急性、不確実性、損失です。」気候変動問題を解決するためには「遠い将来の不確かな損失を避けるために、今犠牲を必要とする」ことになります。

 私たちは、どうしたら他人の行動変化を起こせるか、のやり方について知りたがる傾向にありますが、この『どうして行動変容をしないのか』をまず理解しておくことはとても重要だと思いました。

 そして、この「今、行動することの障害」を軽減し、「行動を起こす」ために参考にしたい考え方が3つありました。

1)聞く人の頭ではなく感情に訴えること、自分の経験にもとづいた個人的なストーリーを語る

人が行動に移すきっかけは外発的動機づけより内発的動機づけと云われていますが、それをストーリーとして伝えることができれば、“それを聞いた人がそのストーリーをそのまま他の人に伝えることもでき、話が拡散されやすい”というお話があり、なるほど、その通りだなと思いました。

2)聞く人にとって自分の生活感覚で理解できるようなデータや数字で表現、説明をする

次に、一歩を踏み出すためには、生活感覚で理解できること、自分にとってのメリットになることがイメージできると「やってみよう」と動きやすいかもしれないと思いました。

3)すでにやっていることがSDGsに貢献しているということを伝える。

人は、誰かの役に立ちたいと潜在的な本能があるとも言われていますし、誰かに褒められるのはうれしいものですね。「自分がいいことをしている喜び」を引き出せて、もう少し広げてみようや周り仲間ができると、取り組みを楽しく続けられると思います。

具体的には、日々のゴミ問題について。以前は燃えるゴミと燃えないゴミの分別だけでしたが、いま私たちは自治体の定める分別基準に従って細かく分別することが定着しています。面倒と思っても、リサイクルの行動が当たり前にできていることは素晴らしいことだと思います。そこで、もう少し進めて、生ごみ量も減らす活動に取り組むために、生ゴミの廃棄、またプラスチックの使用や廃棄を削減することで運搬や焼却などで排出されるCO2の削減量を、例えば冷暖房(エアコン)の使用時間と比較して伝えると分かりやすいかもしれません。

また、フードロス削減のためにコンポストを始めたことで、最初は土に混ぜやすいように野菜クズを小さくカットしたり、土に混ぜる作業が少し手間と考えていたけれど、やり始めてみると、慣れてきましたし、その堆肥を使って野菜を育てる喜び、また収穫の楽しみを得られていることで、具体的なやり方をイメージしてもらいたいと思います。

 地域と連携したコンポストの取り組みや、量り売り商店の紹介、フードバンクやエシカルな取り組みなどもこれから検討してみたいと考えています。

南紀子