グローバルSDGs講師育成講座受講生のレポートを紹介します。

Lesson2の課題:

「SDGsの17のゴールのうち、あなたが特に関心を持つ目標は?」

 一つ目は、ゴール13の「気候変動に具体的な対策を」 

取り組みたいターゲットは、13.3 「気候変動の緩和、適応、影響軽減及び早期警戒に関する教 啓発、人的能力及び制度機能を改善する」です。ターゲットの内容について、アンダーライン の部分に絞って自分自身が具体的にどのように取り組むことができるかを考えてみました。ま ず、このゴールを選んだ理由として、気候変動による異常気象です。その影響として台風による 災害、ゲリラ豪雨、洪水、また雨が降らないために干ばつが続き、農作物に悪影響が起きたりし ています。生産者にとっては不作が続き、日常生活への負担も大きくなります。また、消費者に とっても、農作物の被害から野菜の値段が上がり、食べたいものを食べられず、食生活への変 化や我慢を強いられています。この気候変動による災害は、日本の国だけでなく、世界各地で起 こっています。私たちの生活は困難、困窮を極め、何よりも私たちの安全な生活、豊かな生活が 守られていない今の現状です。特に、途上国での気候変動への影響は、先進国よりもさらに貧 困、病気などを悪化させる状況です。ニュースやネットで、国内外の人たちが災害からのがれ、 避難生活を送られている様子を視る度に、他人事ではいられない心境です。 

この異常気象が増えている原因の一つが「地球温暖化」の影響だと一般的に言われています。 日本国内では、特に夏になると暑さの上昇率が激しく、毎日ニュースや、ネットで熱中症警戒ア ラート発令、家の中で過ごす場合はエアコンをつけ、また、外出時は飲み物を携帯し、涼しいとこ ろで過ごすようにというアナウンスです。特に、高齢者、子供たちの健康状態の管理が必要で す。しかし、これだけの暑さが続くと、高齢者や子どもだけでなく、一般の若者たち、大人たちに とっても、日常生活の肉体的、精神的な負担が大きく、本来人間が落ち着いて、安定した精神状 態で生活するための環境が損なわれていることも事実です。 

この地球温暖化になる原因の一つが、温室効果ガス(CO2)の排出量の増加と言われて久し いですが、日本は特にエネルギーの多くを化石燃料に頼っている状態ですので、難しい問題でも あると思います。ネットで調べ学習をしましたところ、アメリカや、ヨーロッパの国々はCO2の排出 

量が減少傾向にありますが、途上国のインドやアフリカ諸国は経済成長や人口増加のため、 CO2の排出量が増えてきているということです。元々は先進国の産業経済の発展が先行されて 起こってきた「温室効果ガス上昇問題」ですが、途上国にとっても今や、自国の問題としてCO2削 減に取り組むべき大きな環境問題です。 

そこで、地球環境を守り、気候変動を軽減する行動としてターゲットに基づいて何ができるかを 考えてみました。直接CO2削減につながるかどうかわかりませんが、日頃からエコについて勉強 し、情報に対して過敏になることです。また周りの人と一緒に地球環境を守るための啓発を受 け、またその内容を周りの人に広めていくことです。 

まず、具体的に日常の生活の中で私ができることとして、①外出時にできることと ②家の中でで きることに分けて考えてみました。①外出時一つ目、買い物に行くときは車での移動を避ける。 40歳代の頃はどこへ行くときも車で移動をしていましたが、今は、自転車か徒歩で買い物に行き ます。 

二つ目、買い物するときはレジ袋を使わずに、必らずエコバッグをもっていく。三つ目、野菜やお 米等は、地元生産のものを買うようにする。地元の物を買うことによって、遠くからの輸送にかか るCO2の削減につながります。四つ目、夏場の飲料水として、できるだけペットボトルの物を使用 しないで、マイボトルに飲み物を入れて使うようにする。 次に 

②家の中でできること一つ目、テレビのつけっぱなしはやめておきます。もちろんパソコンも使 わないときは消しておく。

二つ目、冷蔵庫の保存容量は、夏場は特に冷蔵は少なく、冷凍は多めに保存します。三つ目、 冷蔵庫の開け閉めはできるだけ、回数を減らす。なぜなら回数が多くなると電力を使います。 つ目、室内のエアコン設定温度は、夏場は27℃から28℃、冬場は20℃前後にする。六つ目、冬 場、少し寒く感じたときは、多めに衣服を着て過ごす。また、暖かいカイロを貼ることもします。夏 

場は、エアコンが効いていない部屋で片付けや、掃除をするときは、保冷剤を布袋にいれて首に 巻く。今は、首を冷やすとても便利なグッズが出ています。七つ目、エアコンや、電気器具、照明 等は省エネタイプの物に変える。八つ目、就寝時間を一定の時間に決めテレビやCDを聴いたり する無駄な時間を減らす。 

以上、細かい内容ですが私が日常生活の中で取り組める内容をまとめてみました。今後、家族 や身近な友達とエコについて話し合い、また職場にエコに対する対策を提言することでさらにい いアイデアがでてくるかもしれません。 

2つ目は、ゴール12の「つくる責任 つかう責任」 

ターゲットは、 

12.3 2030年までに小売・消費レベルにおける世界全体の一人当たりの食料の廃棄を半減さ 、収穫後損失などの生産、サプライチェーンにおける食料の損失を減少させる」 ②12.52030年までに廃棄物の発生を、予防、削減(リデュース)、再生利用(リサイクル)や再利 用(リユース)により大幅に減らす」 

それぞれの①②のターゲットの内容については、アンダーラインの部分にしぼって、自分が取り 組めることを考えてみました。 

まず、①について、私が日常一番気になっていることは、「食品ロス」です。ひと昔に比べて今は 外食が当たり前になってきています。私の小さい頃は、家で作る料理は、家族の人数に合わせ、 食材購入も無駄のない適量で済ませていました。また、料理のメニューも栄養や好みに合わせて 作ることができますので、無駄に廃棄することはありませんでした。何よりも栄養面から言えば、 偏りのない、無駄のない理想的な食生活を送ることができました。しかし、現在では社会の構造 や家族形態が変化し、核家族化、夫婦共働き、子どもの学習塾などの送迎、高齢化による家族 介護など生活が多忙になりました。その為、家で料理する時間がなく外食することが増えて来た と思います。もちろん、昔も今に比べて忙しさは同じでした。特に家事労働は大変だったと思いま す。ほとんどが大家族であり、今ほど便利な電化製品もありませんでしたので、一つひとつの作 業に時間がかかったと思います。それでもあれやこれやと家族で智恵を絞り、豊かな生活を送っ ていました。特に、先ほどの家族で食べる料理も、一から手作り、お惣菜を買って食べるという習 慣はなかったように思います。せっかく母や祖母が作った料理を残すことなど考えられなかったこ とです。このように、昔と今の生活環境の変化で、食生活に対する価値観がかなり変化してきま した。 

外食だけの問題でなはく、食に対する種々の価値観、習慣が変化してしまった現在、やはり「食 品ロス」や「食品生産量」に対する問題は大きいです。国内を問わず、世界の人々が大量のエネ ルギーや資源を消費し、大量の食品や製品を多種にわたって生産しています。それを全部消費 できれば理想で無駄のない社会を作れるのですが、食べきれず、使いきれず、大量の破棄につ ながっている現状です。結果として、その大量の食べ残し、過度な食料生産によって資源が枯渇 し、またエネルギーで燃やすという浪費は、ゴール13の「気候変動」にもつながっていきます。ま た、物をつくる大量生産によって発生する有害物質は大気汚染につながり、これも大きな環境問 題です。 

そこで、ターゲットのアンダーラインに沿って今の私にできること。12.3は、まず、①外食は減ら す。外食をしても、適量分を注文し無駄に破棄しないように心がける。②普段の自分が食べる物 や好みの食べ物は手作りを主とし、材料は無駄に買いすぎないようにする。また消費期限が長 いものは買わないこと、早めに消費できるものを少な目に購入します。

③パッケージや瓶に入っている食品の購入は、種々の調味料は別として、保存期間の長いもの はできるだけ購入しないこと。特にプラスティックに入っている食品の購入を避ける。 以上、私の目の前のできることは、できるだけ「食品ロス」を減らすということです。 

次に、②12.5については、私は、最近職場の上司の影響を受け、断捨離行動にはまっています。 断捨離とは、ヨガの「断行」「捨行」「離行」を元にした考え方らしいですが、不要なものを断ち捨て て、執着をなくし身軽でシンプルな暮らしをするということです。 

この考え方や行動は、ストレス軽減、節約、価値観の見直し、健康的な暮らし、良好な人間関 係、自由な時間などといったとてもいい効果が見られるらしいです。 

しかし、私がここで大きな勘違いをしていることに気が付きました。断捨離は本来一つあれば事 足りる、物を一つ残して他は処分するという思考パターンです。それゆえに私は、次から次から、 最低一つあればいいと思い、無駄に持っているものはどんどん捨てるということをしていきまし た。その結果自分の身の周りのものはかなり少なくなりました。気持ちはすっきりし、私にピッタリ の精神安定剤をもらったような気がしました。しかし、このSDGsのターゲット12.5を学んでいるう ちに、ただ単に捨てるという行動は環境、リサイクルの観点から考えると環境によくないことに気 づきました。要するに3Rの大切さ、重要性を見落としていた訳です。 

そこで、この3Rについてできることを考えました。まずReduceについてできることターゲット 13.3にも書きましたが、①買い物するときは、マイバッグをもっていく ②できるだけ簡易包装の 商品、製品を選ぶ。 

③今使えるものは、捨てるのではなく、手入れ、修理をしてつかいまわす ④あまり使用しない製 品で使いたいときは、レンタルショップで借りる ⑤使用頻度の少ないものは、友だちや家族と シェアする。 

次に Reuseについてできること①フリーマーケットや、廃品回収、ガレージセール等で 不用品の再使用をする。 ② 家族、知り合いなどと一緒に使わないものを互いに交換して使う。 ③詰め替え用の製品を選ぶ。 最後にRecycleについて①資源ごみの分別回収(これは今ま でも自治体組織で行っていました)を徹底する。 ②新しいものを購入しないで、リサイクルショッ プに行ってリサイクル商品を利用する。 ③ごみを再生して作られた製品を利用する。以上3Rに ついて私の取り組める内容です。 

また、さらにこの3Rについては3R推進キャンペーン情報を事前にネットで調べ、このような活 動に積極的に参加し、廃棄物の発生を減らすことに始終アンテナをはっておくことが自分にもで きるように思いました。

齋藤弘子