[英語で学ぶ SDGs]
Loss and Damage (ロス・アンド・ダメイジ)とは?
今回エジプトで開催された国連の気候変動会議COP27では、「Loss and Damage」という言葉が焦点の一つとなりました。
これまでのCOPではあまり聞かれなかったことですが、この言葉はそもそも何をあらわすのでしょうか?
この二つの単語は日本語でもそのまま使われることもあるので、どういう意味なのか、理解は難しくなさそうです。
「loss」は「損失=なくすこと」、「damge」は「損害=被害を受けること」という意味。
一つだけ、注意すべきこととして「damge」はかたかなで「ダメージ」と表記されることが多く、その時に「メ」にアクセントを置いて発音しがちですが、英語では「ダ」にアクセントを置きます。「ダメジ」「ダメイジ」と表記した方がいいのかもしれません。
COP27は議長国のエジプトが開発途上国の代表として、気候変動を起こしてきた責任が少ないのに被害を受けている途上国での「loss and damage(損失や損害)」について、先進国が責任を果たしてその損害補償を行うべきだという考えを訴えました。
その結果、COP27開催地の名前を冠して「Sharm el-Sheikh Implementation Plan(シャルム・エル・シェイク実行計画)」という、途上国を支援するための基金の設立が盛り込まれました。この基金の運用については今後、その詳細が決められることになっています。